31:名無しNIPPER[saga]
2017/09/03(日) 11:24:19.44 ID:uPmb6hplO
私がお風呂から上がった頃、みすずは部屋で勉強をしていたようで、カーペットにぺたんと座る彼女が伸びをしていた。
「なんで下? 机、使いなよ」
「いいの? ありがとう」
多少遠慮するかとも思ったけど、すんなりと受け入れるみすず。
もちろん、気を遣われた方が面倒くさい。
「私、家で宿題とかしないから」
「宿題?」
まさかとは思うけど、
「宿題って、学校で出される問題とかのこと」
「ああ、うん」
説明すると、思い出したような顔をして、
「いいなあ」
と小さく笑った。
冗談でしょ、と返そうとして、この人は私とは違う人間だった事に思い当たり、
「そう?」
とだけ呟いた。
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