11:名無しNIPPER[saga]
2017/08/21(月) 00:17:26.38 ID:hMlpaBh+O
「言ってた時間より早かったね」
「ええ」
荷物がいつもより多い。
みすずの歓迎会の食糧だ。
だいたい、仕事場の人と飲んで帰るから、夜は私が支度をしておくんだけど。
「ああ、パーティーですね」
と、まさみが言った。
お母さんが息を呑んだ。
笑ったまま、
「なんでそう思ったの?」
「え、だって家族増えたんですよね」
私は心臓が止まりそうになった。
まさみの口をすぐに塞いだ。
何が起こっているのか分かっていないまさみが私の腕を払った。
「な、なにすんの」
「ご、ごめん。それより、暗くなるから、早く帰りな。ね」
「そのつもりだけど、わ、ちょ、押さないで」
「うん、また、明日」
「ちょ、ま、かほっ?」
ぐいぐいと押して、曲がり角まで送る。
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