23: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/07/31(月) 23:54:01.66 ID:qA4i4zbEo
* * *
果南「ありがとうございましたー!」
日が傾きかけた頃、最後のお客さんを見送る。
果南「やっと終わりか……」
時計を見ると、もう定期船の最終便が終わるところだった。
果南「結局……いけなかったな……」
時計に向かってそう呟く。
祖父「果南」
店の奥から祖父が声を掛けてくる。
果南「何?祖父ちゃん」
祖父「臨時でもう一人、客だ」
果南「は?もう営業時間終わりだよ?」
祖父「外で待ってるよう言ってあるから、後は好きにやってくれ」
それだけ言って店の奥に戻っていってしまった。
果南「もう……自分勝手なんだから……」
私は不満を漏らしながら、店員としての笑顔を顔に張り付かせて、店の外に出る。
果南「お待たせしまし……た……」
千歌「……うん、待ってたよ」
果南「……千歌」
そこにいたのは千歌だった。
31Res/35.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20