16: ◆/9yNbjaibo
2017/07/29(土) 22:15:45.71 ID:zlFpgG6Z0
・・・ふと、周りの目を見る。
皆、王女様と姫様の再開を見て涙ぐむものや、目を伏せるものがほとんどだ。
・・・しかし数人。こちらを見る目が腫れ物をみる様な目である。
「勇者様」
ふと後ろから、声をかけられる。それに振り向こうとし。
「死んで下さい」
咄嗟に前方に逃げる。
瞬間、たっていた場所に鋭い剣筋が通る。
即座に肉体強化の魔法で両腕を補強しながら後ろを向く。
直後、目の前に剣を上段から振り下ろしている騎士がいた。
騎士は兜と鎧をみにつけてなお素早い動きを繰り出す。鍛えた兵士であっても、その剣筋を見破ることなく首と胴体が切り離されているだろう。
中々にいい剣だと思える。しかし、まだまだ荒削りのそれであった。
俺は体を半歩ナナメに動かし剣を避け、さらに相手の足を払う。相手が身動きできなくなったところを、騎士の頭を掴み、思い切り地面にたたきつける。
ドシン、と鈍い音が響く。そのまま騎士は首から上がおかしな方向に曲がったあと、動かなくなった。
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