食蜂「さよならが迎えに来ること」
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9:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 16:04:08.84 ID:aDbJZUbB0



「出来たっ。黒子どうかな?」



前側で整えた蝶結びを後ろに移動させ、美琴は黒子の方を向いた。白地の浴衣にあしらわれた紫の藤と帯が、彼女に少し大人びた印象を植え付けさせる。



「ええ。それでいいと思いますの。しかし、お姉さま張り切ってますわね」



少し低めのトーンで黒子は呟いた。彼女も既に緑の浴衣に身を包んでいる。



「ん? ま、まあね。アイツも、誰かを祭りに誘うなんて始めてだって言ってたから」



黒子から目を背け、薄く頬を染めながら美琴は唇にグロスを塗る。不意に視線を黒子に移すと、その瞳に涙が溢れ帰っていた。





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