食蜂「さよならが迎えに来ること」
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69:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 23:16:36.48 ID:aDbJZUbB0







「……えっと、さっき美琴と別れたのがあの辺、か?」



上条は人混みを中を潜るように走っていく。花火が上がるまでもう20分もない。人々の熱気も上がっていき、屋台の混雑も極めて行く中、彼は携帯のメモ帳に記した事柄を随時確認していく。



(これからみんなで花火を見る約束をしてるんだけど、そこに誘ってやりたい奴がいるの。名前は食蜂操祈。ちゃんとメモっときなさい)



「ったく、メモなんかしなくてもそれくらい大丈夫だよ」



姿の見えない彼女に対して愚痴る彼は、立ち並ぶ屋台を見渡し特徴を掴もうとする。こうして見るとどれもこれも似通った光を放っており、分かりづらいなどと思った。





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