食蜂「さよならが迎えに来ること」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 13:33:05.79 ID:aDbJZUbB0



不意に吹いた夜風が、彼女の後ろにあった屋台の風車たちをカラカラと回した。彼はまた花火を見始める。



「上条さん」



彼はまた振り向いた。すると目の前に、ストロースプーンに乗ったかき氷が添えられていた。思わず口を開けると、彼女は素早くそれを口の中に押し込み、するっとストローを抜く。



「……お前」



上条は呆れ顔と恥ずかしさの混じった表情を浮かべる。対する彼女は、華やかな笑顔でこう言った。



「来年も、よろしくねぇ」





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