食蜂「さよならが迎えに来ること」
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49:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 21:38:54.27 ID:aDbJZUbB0



「俺の人生は、数え切れないほど大切な人との出会いに支えられている。でも、違うんだよ。美琴はただ大切ってだけじゃない。上手く言えないけど、離したくないんだ。ずっと近くにいてほしいし、時には我儘もぶつけたい。エゴだなんだって言われても、無条件で思いっきり愛したい」



彼は照れた笑顔で、食蜂の方を向いた。



「まとめると、恋しちゃったってわけですよ。上条さんは」



その瞬間、美琴の心臓は跳ね上がり、皮膚を突き破りそうな高揚感と共に全身が真っ赤になっていく熱さを感じた。彼女は両手で顔を覆い、鉄橋のコンクリートを背にしゃがみ込む。



(嘘、嘘嘘嘘嘘! 嘘でしょ?! あ、アイツが? 私のこと……)



心が遥か天空に舞い上がったかのように、体がフワフワして落ち着かない。そんな彼女の耳に、彼の言葉が飛び込んできた。





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