セエレ「ぼくセエレ!」
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 21:11:43.09 ID:wuNLEoXDO
カイム「……」

レオナール「どうしました、カイム?」

アンヘル「おぬし、先ほど何をしていた?」

レオナール「何を…とは?」

アンヘル「セエレがカイムに妹を探してほしいと懇願してきおった。どうせまたおぬしが余計な慰めをかけたのだろう」

レオナール「わ、私はただ本を読み聞かせただけです」

アンヘル「…あの谷にいなかったのであれば既に埋もれているであろうさ。よく言い聞かせるのだな」

レオナール「そんな…!セエレはまだ生きていると信じています!」

アンヘル「残酷な事実に耳を塞げど結果は同じこと。受け入れるのもまた寛容」

レオナール「私はそうは思いません!確信がない以上は信じさせるべきです!」

アンヘル「ありもしない希望にすがろうと待ち受けるは失望のみよ」

レオナール「帝国軍の脅威を排除すれば妹さんも姿を現すかもしれない。必ず救いはあります!」

アンヘル「やれやれ…我らには理解出来ぬわ。のう?カイムよ?」

カイム「……」

レオナール「カイム……あなたも女神を、いえ、たった一人の妹を追う身でしょう」

カイム「……」

レオナール「同じ妹を想う兄としてセエレの気持ちを分かってあげられませんか?」

カイム「」フイッ

レオナール「カイム…!」

アンヘル「情に訴えるだけ無駄よ。こやつもまた歪な道を歩んできた哀れな男だ」

カイム「」ジロッ

アンヘル「ふ……そう怒るな。おぬしの有り様を他にどう形容せよと言うのか」

カイム「」チッ

アンヘル「それに人間などというのはおしなべて愚劣な生き物だ。例外なく、な」

レオナール「……」


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