19:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 12:43:54.22 ID:xtDe7XNk0
「ちょっと!はぁとさん!」
「あはは!プロデューサー、水も滴るいい男じゃん☆かっこいいぞ☆」
「今日という今日は怒りました。覚悟してくださいね」
「やだープロデューサーこわーい♪はぁと襲われちゃうー」
僕たちが起こした水面の揺れを波が綺麗にさらっていった。
今日来た証を残すようにと僕たちは何度も何度も揺れを作った。
「競争しよう」
ここから砂浜まで、と言うと同時にはぁとさんはスタートを切って、僕は出遅れた形となった。
砂浜に戻り、はぁとさんは上下ピンクの水着姿になって、それからレースを再開した。
最初の2本は僕が勝って、クロールを禁止されてからははぁとさんが勝った。
「スウィーティ―だろ」
最終レースが終わるとはぁとさんはそう言ってにっこり笑った。
「スウィーティーですね」と僕も笑い返した。
夏の陽射しが僕らに降り注いでいた。海の水を甘いものへと変えていた。
「やっぱり夏は気持ちのいい季節だな」と呟くはぁとさんに、
はぁとさんがいるからですよ、と僕は心の中で呟いた。
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