ことり「前略 木漏れ日の貴女へ」
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58:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:42:17.04 ID:+NyjqKO10


ことり「……あぁ……」

ことりはくぐもった声を漏らした。


ことり「あああぁぁ……あああぁぁぁぁぁ…………っ……!」

絵里「ことり、どうしたの、ことり!」

ことり「血が、血が!! 海未ちゃんの頭から、血が! とまんない、とまんないよぉ!!」

絵里「ことりっ!」

抱きしめた腕の中で、ことりは必死に身を捩った。


ことり「どうして、わたしなんか庇ってぇ……! ことりが周りを見てなかったのが悪いのにっ……!!」

ことり「やだ、やだやだ! 海未ちゃんっ!! ずっと一緒だって言ったのにっ!! 海未ちゃん、ずっと待ってるって言ったのにぃっ!!」

ことり「違う違う違うっ……! 海未ちゃんはいなくならないっ!! 海未ちゃんはずっとことりのそばにいるっ!! 海未ちゃんは、海未ちゃんは……っ!」

ことり「なんで、どうしてっ!! わたしのせいだっ!! ことりでよかった! 落ちるの、ことりでよかったっ!!」


絵里「よくなんかないっ! 目を覚ましなさい、ことり! 貴女は海未じゃないっ!」

ことり「違うっ!! 私は海未ちゃんっ!! 落ちたのはことり! 怪我したのはことりっ!! 海未ちゃんは元気に生きてるっ!!」

絵里「ことりっ! しっかりしてっ!」


ことり「えりちゃ……そうじゃない! 海未ちゃんはこんな呼び方しないっ! 絵里、ごめんね……違うっ!! 絵里、穂乃果、ごめんなさい、穂乃果、ごめんなさい、ごめんなさ――」




穂乃果「もうやめてええええっ!!」



ことり「ぁ……」




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