45:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:29:39.54 ID:+NyjqKO10
絵里、すみません。興奮して手紙を破いてしまいました。
書き直すのも億劫なので、失礼ながらそのまま、続きの便箋を用意してしまいました。
でも、許してくれますよね。
ことりです。絵里、ことりです!
どうして忘れていたのでしょう。
どうして彼女のことを忘れられたのでしょう。
ことり、ことり、南ことり!
人に見せる手紙に申し訳ないのですが、繰り返し書かずにはいられないのです。
書いている時に思い出すなんて!
そうです、栞です。
本当は、ことりが留学に行くときに渡すつもりでした。
私を忘れないように、そんな願いを込めました。
ですが、結局穂乃果がことりを連れ戻して、渡す機会はなくなりました。
夏の終わりは世界の終わりなのです。
あの日私はそう言いました。
ことりはその言葉をいたく気に入ったようでした。
夏休み前に留学もキャンセルになって、将来について思うところがあったのだと思います。
だから、私は性懲りもなく持ち歩いていたプレゼントを、あの日に渡すことにしたのです。
世界の終わりに、私のことを忘れてほしくなかった。
どうして、私はことりのことを忘れてしまったのでしょうか。
忘れてほしくないと栞まで用意しながら、どうして。
渡したのは、「木漏れ日の中」です。ああ! いろいろつながってきましたよ、絵里!
そうです、私はあそこにことりを連れて行って、ことりは木漏れ日みたいに優しい人だと言いました。
そこで、プレゼントを渡そうとしました。
そして、そして、何があったのでしょうか。
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