ことり「前略 木漏れ日の貴女へ」
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23:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:07:50.45 ID:+NyjqKO10


絵里「ほ、穂乃っ……」

穂乃果「ぁ……」

穂乃果「ごめんね、またやっちゃった」

絵里「また、って……」

穂乃果「たまにね、こういうこと、言っちゃうんだ。いけないって思ってるんだけど、なんでだろうね」

穂乃果「皆、私の言葉を聞いて、来てくれなくなっちゃった。ダメだよね、私」

絵里「……仕方のないことよ。穂乃果は悪くない」

穂乃果「そっか、そうなのかな」

素っ気なくそう言って、穂乃果はまた店の片づけを始めた。


絵里「そういえば、雪穂ちゃんは……?」

穂乃果「元気だよ。海未ちゃんにお菓子を運ぶの、手伝ってくれてるんだ」

絵里「……」

穂乃果「知ってるでしょ? 海未ちゃん、ほむまん大好きなんだよ」

絵里「……穂乃果、あのね」

穂乃果「だからね、たまにお仕事終わった後に運んであげてるんだ。今日は雪穂の番」

穂乃果「海未ちゃんは運動できてないから、毎日はあげられないんだ。だから、たまーにね」


店の奥から足音が聞こえてきた。

穂乃果の母親が現れ、会釈をする。続いて、雪穂が小走りで飛び出してきた。


雪穂「お姉ちゃん? 今日の分……あ、え、絵里さん! その……お元気でしたか?」

絵里「なんとかね。雪穂ちゃんも、亜里沙が世話になってるわね」

雪穂「いえ、こちらこそ……」


雪穂「お姉ちゃん、今日の分これ? 持ってくね」

穂乃果「うん、ありがと」

雪穂「それとお母さんが、今夜は何がいい、だって」

穂乃果「なんでもいいよ」

雪穂「……そっか」


それだけ言って、雪穂はぺこりと頭を下げると、車に乗り込んでいった。




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