輿水幸子「骨董品鑑定のアシスタントですか?
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/20(木) 23:14:43.03 ID:IZgMY6HN0

幸子「えーと、こちらのお寺、偶像寺は三百年の歴史を持つ由緒正しいお寺なんですね」チラチラ

住職「はい、私で十七代目になります」

幸子「なるほど。それにしても偶像(アイドル)寺ですか!まさにボクたちアイドルの為にあるようなお寺ですね!後でお参りしていきましょう!」チラチラ

住職「ええ、この寺では弁天様を祀っていますから、商売繁盛、芸事上達なんかにも御利益がありますので、是非ご参拝下さい」

幸子「そうなんですか……えーと……ところで、一つお聞きしたいんですが」

住職「はい?」

幸子「このお寺、なんだか薄っぺらくないですか?」

住職「いえ、先程も申し上げた通り歴史あるお寺ですが」

幸子「いえ、そうじゃなく。……物理的に。ペラペラしてます。っていうか張りぼてですよね?これ」

住職「ええ、張りぼてですね」

幸子「ボク、お寺の様式とかには詳しくないんですが、こういうものなんですか?基本的にお参りしてきたのは神社ばかりだったのであまり見たことないんですけど」

住職「ははは、まさか。本来はちゃんとした御堂ですよ。実は今、建て直しの工事を行っていまして。その期間中は、こうやって張りぼてで雰囲気を出しているんですよ。」

幸子「そうなんですか。雰囲気。そうですか。……え!?そんなんでいいんですか!?」

住職「問題ありません。しばらくの間は、ここで法事や葬儀も行っていますが、皆さん満足されていますよ」

幸子「そ、そうですか……そういうものなんですかね?……しかし、何でしょう?何だか既視感があるような……なんだかテレビ局のセットで……」

住職「気のせいでしょう。さあ、中を案内します」

幸子「えっ?あっ……はい」


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