13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/21(金) 00:12:11.86 ID:mkp7hQoS0
鑑定士「唐津焼の一種のようですね。素朴ながら、味わい深い。良い青だ」
幸子(だから何でこっちに底を見せてくるんですか!?見えちゃうじゃないですか!もっと壷の口とか見てくださいよ!側面を見るにしても反対側を向けて……あーもう!)
幸子「……あ、痛!目にごみが入っちゃいました!」
幸子(なんだか説明口調になっちゃいましたが、これで皆ボクの方を見るはず!そうすればボクの横にいるスタッフさんには値札がバッチリ見えるはずです!)
スタッフ「……うわっやべ!(小声)」
幸子(良しっ気付いた!さあ、今のうちですよ!剥がして下さい!)
スタッフ「大丈夫ですか〜?」
幸子(…………もういいですかね?)
幸子「……ふぅ、お騒がせしてしまいましたね。ごめんなさい」
幸子(良し。剥がされてる!……露骨に見ると、気付いていたことがばれそうですね。あまり気にしないようにしないと)
幸子「えーっと、何でしたっけ?……そう!フジキさん!どうでしたか?」
鑑定人「ええ、青唐津の壷のようです。三百年前となると、江戸時代には窯元がたくさんありましたので、箱も銘もない状態で誰の作か特定するのは難しいですが、当時としては珍しい色ですし、釉薬の鉄分が綺麗に作用したんでしょうね。深い青色が美しい。希少性などを加味して高値が付くこともあるでしょう。結構なものを見せていただきました」
幸子「そ、そうなんですか?」
幸子(あれ?意外と高評価ですね。……ああ、上げて落とす奴ですね?)
幸子「それでは!フジキさんがこの壷にお値段をつけるとしたら、おいくらになるでしょうか!?」
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