209: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/25(火) 18:12:59.60 ID:cWBFc7NSO
修道女の格好をした吟遊詩人は、カウンターの前に立った。
吟遊詩人「今から魔王を討伐しに行くので、相応しい仲間を探してください。仲介料ならいくらでも払います」
バーテンダー「ホホーッ、運がいいねぇ修道女さん。ついさっき、東国の剣豪・底野(そこの)家の倅が来ましてね。彼は優しいし、どんな相手にも付き従ってくれると思いますよ」
吟遊詩人「ソコノ家?」
バーテンダー「おい、そこのおまえ!」
バーテンダーに指差された人物が、ビクッと肩を震わせて恐る恐る振り向いた。降り積もった新雪のように白い髪と、薔薇色の瞳。アルビノの少年だ。
バーテンダー「こちらの方がお前を雇いたいんだとよ」
吟遊詩人「よろしいですか?」
底野「せ、拙者! 底野御前(そこの・おまえ)と申します! 刀を振ることしか能の無い人間ですが、何卒よろしくお願い致す! 因みに隣でピアノを弾くフリをしているのは」
ベートーベン「ベートーベン、デース。デデデデェ〜ン。ピアノ、スキデスガ、ヒイタコトハ、アリマセーン」
吟遊詩人「最終決戦がこのメンツですか……」
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