128: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/22(土) 17:11:37.39 ID:ARknqKvyO
松「ンモーッ! 空から大きな牛が落ちてくるわ!」
阪「あれに潰されたら、ひとたまりもないやろなぁ……」
ウサギ「二人とも足を止めろ。余が確認する」
ウサギは戦車を降りると、小山のように大きい牛に近寄った。
ウサギ「貴様は誰だ。余の敵か否か」
佐賀牛「お前、天下の佐賀牛様を知らないとは何処の田舎モンだ? 普通、ここはお前が跪いて挨拶するところだろ」
ウサギ「敵か味方かと聞いている」
佐賀牛「くだらねーな、敵か味方かなんて何の話だよ。俺様は誰にも縛られたりしない。ただ食いたいから食い、暴れたいから暴れる。ほれ、自己紹介は済んだぜ」
ウサギ「貴様は盾役として使えそうだ。よし、余と共に魔王を征伐せよ」
佐賀牛「俺様に指図するってのか? あぁん?」
ウサギ「勝負をしよう。ここから魔王城まで走り、先に城壁に触った方が勝ちだ。敗者は勝者の命令を何でも聞くこと」
佐賀牛「敗者が勝者の命令を何でも聞くだァ? ……その勝負、乗った! 俺様が負けるはずねぇからな」
ウサギ「それでは参るぞ」
佐賀牛「途中棄権ってのはナシだぜ。ギャハハ!」
ウサギ「……」
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