38:名無しNIPPER
2017/07/17(月) 21:09:20.15 ID:StAFoeke0
美味しいから大丈夫だよ。
ふご、ふごふご。
幻聴か悪魔のささやきか、どこかから声が聞こえ始める。
39:名無しNIPPER
2017/07/17(月) 21:09:47.85 ID:StAFoeke0
しかし、人にぶつかってしまった。
「あっ、ごめんなさ…」
咄嗟に謝ろうとした法子の顔が、さあっと青ざめた。
40:名無しNIPPER
2017/07/17(月) 21:10:26.67 ID:StAFoeke0
「ぶつかったこと、ミスドにいたこと。
それとも、もう一個のドーナツを食べようとしていること。
どれの“ごめんなさい”、だ?」
41:名無しNIPPER
2017/07/17(月) 21:13:01.72 ID:StAFoeke0
waff(ワッフ)
…セール期間でなくとも税抜き100円で食べられたドーナツ
しかし現在は売っていない
ヘビーユーザーには受けが悪かったのかも…
42:名無しNIPPER[sage]
2017/07/17(月) 23:37:44.60 ID:rvCPue20o
成長期なんて常に腹減ってるのに食えないこの辛さよ
それで地位と名誉と金を得るんだから当たり前なんだが
それでもえげつねぇ職業だと思う事がしばしばある
43:名無しNIPPER
2017/07/18(火) 00:16:08.99 ID:le967cjA0
【ポン・デ・黒糖】
44:名無しNIPPER
2017/07/18(火) 00:16:47.93 ID:le967cjA0
カロリー(主に脂肪分)の制限期間を脱し、まとまったイベントもこなして、
椎名法子は晴れて、自由にドーナツを食べられる生活へ帰還した。
祝宴を開くべきだ。
45:名無しNIPPER
2017/07/18(火) 00:17:17.88 ID:le967cjA0
法子がミスドのドアを開いたとき、ふわあっと、
心地よいバターミルクの香りがした。
おかえり。そんな風に、むかえてくれるようだった。
46:名無しNIPPER
2017/07/18(火) 00:17:49.32 ID:le967cjA0
ドーナツは人々を魅了し、時には地獄沼に落とすことさえある。
しかしそれが分かっていても、抗えぬのがまたドーナツ。
その沼のもっとも深いところにいる法子は、
47:名無しNIPPER
2017/07/18(火) 00:18:22.76 ID:le967cjA0
とはいえ、いきなりあれを食べてしまうと
次のドーナツに響く。
太陽の煌めきが星々を見えなくさせてしまうように。
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