63:名無しNIPPER[saga]
2017/07/15(土) 22:51:18.93 ID:55jPn/3I0
ヒトの世代は何度も重ねられ、私はこの世界で最も歳を重ねた知的『生命体』の一つです。
それでも、アイドルはまだ辞められない。
だって、私はアイドルが――ステージの上から見る、ファンの人たちの笑顔が好きだから。
だから、地球ではなくて他の星の人の笑顔も見てみたい。
どうしても待ちきれなくて、式典の会場に、モニターを繋ぎます。
恒星からの明かりが照らす、真昼の大地。天井のない、屋外の式場には、多くの人が歴史的な瞬間を待ちわびて、騒めいている。
青や黄色、地球種とは異なる容姿の人たち。私たちの世界では獣のような外見の人もいます。それがみんな、新しい地球種の隣人です。
私は、その人たちに『アイドル』として歌を届ける。
私たちの歌が、届くか分からない――だけど、いつか、宇宙中の人たちに、煌めく世界を見てほしい。
それは、どこまで続くか分かりません。
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