38:名無しNIPPER[saga]
2017/07/15(土) 22:28:20.74 ID:55jPn/3I0
「……改めて、お願いできるかしら。卯月ちゃん」
いつもような、甘ったるい声。
いつも以上に、真剣な言葉。
私を歪な形で造った人は、私以上に歪な人でした。
だからこそ、託しましょう。私の――私たちの憧れを!
「ええ、お願いします、プロデューサーさん!」
手を握れないのが残念です。
だけど、心はきっと通じ合えたから。
きっとこの人と一緒なら、夢を追っていける。
「さて、アナタの覚悟が決まったのなら。最後の確認をしないと」
「確認、ですか?」
「ええ。あの人に、見てもらわないと。誰よりも、『島村卯月』の行く末を気にしていた、あの人に」
「あの人?」
誰の事でしょうか?
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