41:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 21:27:31.45 ID:+eTeNEs7O
8.
「アイドル!?」
「マジで!? なんで!?」
「いつ!?」
「えっ、じゃあ辞めんの!?」
「アイドル!!?」
「スカウトされたァ!? なんだそりゃ! すげぇなオイ!!」
「アイドル!?!?」
「ウッソだろお前!!」
「俺伊織ちゃんのファンなんだけど!! サインもらってきてって頼んだりできんの!!」
「765じゃねぇよドアホ!」
「マナー違反だろバカ! サイン会行け!!」
「あぁ!? ……あぁ、うん、そうか」
「アイドル!!!!????」
「さっきからうるっせーなバカ野郎ォ!!!」
昨日あったできごとを伝えると、てんやわんやの大騒動になった。
彼女の重大な相談を受けた翌日は、都合よく彼女が休みの日だった。これ幸いと、彼女以外の面子を全員呼び集めた。彼女について大事な話があると言えば、集めるのは容易かった。
落ち着くのを待つのが無駄かと思うほどに騒ぎの熱は収まらない。無理もない。
誰もが彼女に好意を持っていた。そこに友好、親愛、恋慕の差異はあれど。
そんないとしい彼女がアイドルになる、なんてことになれば、それは騒ぎたい気持ちにもなる。
口々の声が耳に届く。おおよそは驚き。ついで賞賛。そして疑問に、落胆。無理だ、だとか、そういう類の声は聞こえなかった。
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