遊佐こずえ「たべてー......たべろー...」
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7: ◆E.Qec4bXLs[saga]
2017/07/15(土) 19:40:19.53 ID:Qba8K57W0
男児の頭が担架に乗せられる
その後頭部を彼女は見た
缶詰のように開いたそこを見た
中から覗くそれを見た
それの果汁は赤かった
「......そっくりー」
手に付いた汁を啜り、最後の果肉を頬張った
缶詰のシロップ、果汁、唾液、血液
彼女にはそれらの区別はもうつかない
落としたフォークには蟻が群がっていた
遊佐こずえ、五歳の夏
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