白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
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38: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 21:31:36.62 ID:eRMrD4p40



事務所の定例ライブ。
ほたるはこのライブで、今日センターをつとめることになっている。
機材に問題がないかは再三再四確認済み、もう俺にできることはすべて終わった。

「そろそろ出番だぞ。準備は大丈夫か?」

「は……はい」

「ご両親もわざわざ駆けつけてくれたからな。気合いれていけ」

「ううう……」


少し意地悪しすぎただろうか、ちょっと心配になったが、

「はい、とても緊張しています……でも、すごくわくわくしています」

ポジティブ思考ですっ、と笑うほたるを見るに、それは杞憂のようだ。



「……ほんとうにありがとうございます、プロデューサーさん」

ほんのり頬を赤らめて、少しモジモジしているほたる。


「こんな私を諦めないでくれて……」


疫病神といわれ、自分に自信が持てず、暗い顔ばかりしていた少女は、


「私のプロデューサーさんになってくれて、ありがとうございます!」


にっこりと笑みを浮かべ、太陽のように輝いていた。



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