白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
1- 20
32: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 21:13:58.80 ID:eRMrD4p40

「……楽しかったんです」

そう呟いたほたるの目には涙がたまっていた。


「プロデューサーさんとお仕事をするようになって、応援してくれるファンの人たちもできて、がんばったらトレーナーさんやスタッフの人たちもお疲れさまと言ってくれて、プロデューサーさんもほめてくれて。こんな私でも……あのとき見たアイドルみたいに、誰かを幸せにできるんじゃないかって」


けれど、自分には泣く資格がないとでもいわんばかりに、涙をこぼすのを懸命に堪えていた。


「なのに……あの記者の人の言う通りでした。私どうしたらいいかわからなくて、謝ることしか思いつかなくて。なのに、また私のせいで……プロデューサーさんにまた迷惑かけてしまって」


それでも声の震えはひどくなっていって、


「嫌だったんです。こんな私を支えてくれた……プロデューサーさんにまで、嫌われるのが……怖かったんです」


そしてついに、


「ごめ……んなさい。ごめんなさい。こんなことになってごめんなさい。アイドルになりたいなんて思って……ごめんなさい」

大粒の滴が溢れだし、彼女の頬を濡らした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
42Res/35.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice