白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
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30: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 21:04:29.49 ID:eRMrD4p40
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暴力沙汰を起こした以上、責任をとるのが社会人として当然だ。
せめて、これ以上会社やほたるに迷惑をかけないよう、社長に事態の経緯を説明して、退職届を提出した。
ここで少し押し問答があったが、「とりあえず預かっておこう」となんとか受け取ってもらうことができた。
会社のお偉いさんが訴えにくるのだろうか。それとも、警察が傷害事件の犯人として捕まるのだろうか。
自分のことのはずなのに、あまり興味がわかなかった。
気がかりなのはほたるだ。
落ちつきかけてきたマスコミが、「白菊ほたるのプロデューサーが傷害事件をおこした」とまた騒ぎ出すかもしれない。
ほたるに恨まれても仕方がないことをした。
ほたるを担当したいと言ってくれていた人がいたことが、せめてもの幸いだった。
大丈夫。しばらくは俺のことを持ち出されて、いろいろ言われるかもしれないが、ほたるはもう人気アイドルなんだ。すぐにまたいつも通りに戻るさ。 そのときに隣にいるのが俺じゃないだけの違いだ。大した問題じゃない。
チクチクと痛むどこかを無視してそう思うことにした。
ぷるぷるとスマホが振動した。ちひろさんからの電話だ。
「もしもし」
「プロデューサーさん大変です! ほたるちゃんが!!」
危うくスマホを落としそうになった。
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