白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
1- 20
26: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 17:55:57.94 ID:eRMrD4p40

ガタンッ!!

男が椅子から勢いよく吹っ飛んだ。


右の拳がじんじん痛む。

なにが起こったのか理解できず、呆然と自分の拳を見る。

殴ったのか? 俺が?


「あんた、殴ったな!」

頬を押さえた記者の男がギロッとにらみ、

「このことは記事に書かせていただきますよ! 覚悟してください!」

ヒステリックな声でそう言い残して、逃げるように部屋から出て行った。



やってしまった。
怒りにまかせて殴るなんて、社会人として取り返しのつかないことをしてしまった。
だがなぜだろう。何回あの場面に出くわしても、同じことをしている姿が容易に想像できた。


「プロデューサーさん……」

記者の質問責めから解放された安堵からか、それとも暴力をふるった俺への恐怖からか。
静かに涙を流しているほたるを、ただ眺めていることしかできなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
42Res/35.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice