白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
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12: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 17:09:45.52 ID:eRMrD4p40
「ほたる!! 怪我はないか!!」
あまりの事態に呆然としていたが、慌ててほたるに駆け寄る。
これはもしかして植木鉢だろうか。こんなものが直撃していれば間違いなく命はなかっただろう。
「……私は大丈夫です」
少し膝を擦りむいただけで、目立った怪我はしていないようだった。とりあえず一安心する。
「すみません。あなたもお怪我はありませんか?」
声をかけると、倒された男性はしばらく目を白黒させていたが、粉々になった植木鉢を見て事態を把握したらしく、顔をしかめながら立ち上がった。
「いや助かったよ。危うく死ぬところだった」
「……すみません。私のせいでこんなことになってしまって」
男性は申し訳なさそうに頭を下げているほたるを不思議そうな目で見ていた。
「君のせい? むしろわたしは君のおかげで命拾いしたんじゃないか。ほんとうにありがとう」
それからしばらくの間、男性は困惑しているほたるに、何度も何度もお礼を言い続けた。
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