白菊ほたる「プロデューサーさんは呪われました」
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1: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 16:18:37.94 ID:eRMrD4p40
いったいこれで何回目だろうか。
まさか今回は雨水をぶっかけられることになるとは……。
びしょびしょになったスーツの重さを感じながらそんなことを考える。
「……すみません。また私のせいでプロデューサーさんにご迷惑を……」
「…………いや、気にしなくていいよ」
「……ごめんなさい」
まぁ、車がはねた水から担当アイドルを守れた、と考えればプロデューサーとして恰好もつくというものだ。あはははは…………。
ため息を堪えるのが精いっぱいだった。
「やっぱり……」
担当しているアイドルの少女――白菊ほたるの吸い込まれそうな黒い瞳と目があう。
「プロデューサーさんは呪われてしまったみたいです」
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2: ◆eU2UNg43MI[saga]
2017/07/15(土) 16:21:22.12 ID:eRMrD4p40
♦
俺がこのアイドル事務所に勤めることになってもうすぐ十年になる。
別にアイドルが好きだったわけではない。
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