百合子「名探偵百合子にお任せあれ」【ミリマス】
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11: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:41:21.89 ID:JpBZxNDY0
杏奈「百合子さん……百合子さん……!」
論理の湖に深く沈んでいっている私だったけど杏奈ちゃんの一言でふと現実に戻された。
百合子「どうしたの?」
12: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:42:28.62 ID:JpBZxNDY0
◆
きょとんとしている紬さんたちを尻目に話を聞くべきであろう人物を連れてくる。
彼女は終始暗い顔でうつむいていて、その態度は私の推理が当たったことを予感させた。
13: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:44:01.94 ID:JpBZxNDY0
百合子「いいでしょう……紬さん、このお菓子に貼られている名札をご覧ください。何か気付くことはありませんか?」
紬「……同じ筆跡で書かれていますね。ではこの筆跡が彼女のものに近いと?」
百合子「それもありますが……これらの名札をみて違和感を覚える人物はいませんか?」
14: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:44:46.55 ID:JpBZxNDY0
百合子「もう一つ根拠があります。紬さんはメモを取れって言われたらどのように取りますか?」
紬「……何の関係が?」
百合子「取る真似だけでもしてみてください」
15: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:46:15.70 ID:JpBZxNDY0
百合子「エミリー スチュアートさん」
エミリー「……」
探偵になって犯人を当てるという妄想が叶って全身がゾクゾクとした。
16: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:48:04.47 ID:JpBZxNDY0
紬「でもAは元々貼り付けられていた名札を使うべきだったでは?」
百合子「空模様を見てください」
紬「雨……?」
17: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:49:10.81 ID:JpBZxNDY0
紬「Aは私が嫌いだったのでしょうか」
百合子「……」
エミリー「違います!」
18: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:50:26.01 ID:JpBZxNDY0
紬「でも……なぜ今回のようなことを」
エミリー「それは……また紬さんとお買い物に行きたかったからです」
紬「えっ?」
19: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:51:06.69 ID:JpBZxNDY0
エミリー「紬さん、本当に申し訳ございませんでした」
紬「顔を上げてくださいエミリーさん、全然怒っていませんよ。なくなってしまった分は買いに行けばよいだけでしょう? もちろんエミリーさんと一緒に」
エミリー「……はい! ぜひご一緒させてください」
20: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:52:07.88 ID:JpBZxNDY0
紬「百合子さん、本当にありがとございました。プリンはなくなってしまいましたけど、それよりずっと大事なものを手に入れられました」
百合子「でも……ええっと……」
紬「ええ、もう大丈夫ですよ。先ほども言った通り買いに行けば良いだけですから」
21: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:53:05.26 ID:JpBZxNDY0
◆
百合子「……」
杏奈ちゃんに服の端を引っ張られる。
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