34: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/07/14(金) 22:14:09.63 ID:GPsfCuOW0
「……ん。それじゃ、お言葉に甘えて」
そう言ってくれるなら、そうさせてもらおうかな。お兄さんには、そう思わせてくれる雰囲気があった。
ウチは勢いよく浜辺から立ち上がってからくるりと振り向くと、少し屈んでお兄さんへと手を差し出した。
「さ、行こっか!」
一瞬、お兄さんは呆気にとられたような表情を見せたけれど、すぐに笑顔でウチの手を取る。
見かけによらず、意外と大きくて、がっしりしたその手を掴んで、ぐいっと引き寄せる。
それに合わせてお兄さんは立ち上がって、そして。
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