115: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/09/29(金) 20:04:24.59 ID:U37eLnDj0
「……さ、それじゃあ俺は帰るかな」
ひとしきり笑いあったあと、お兄さんはそう言う。
言われてみれば日は更に傾いて、もう1時間もすれば夜、という時間になっていた。
「ん。それじゃあね、お兄さん」
「うん。それじゃあまた、海岸でね」
「……いいの?」
「そりゃ勿論。貴重な海遊びの仲間だしね」
「……へへっ! うん、それじゃあ、また海岸でね!」
そう言って、ウチとお兄さんは別れる。
来る前と違って、心はどこか晴れやかで気持ちいい。
……うん。慶の意図とは違ったんだろうけど、やっぱりいつもと違う所に行ってみてよかったかな。
晴れやかな気持ちで自転車を漕ぎながら……それでも、少しだけ残念な気持ちがあるのも、否定できなかった。
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