輿水幸子「手紙」
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:10:41.59 ID:fUsa0pQY0
…………わかってはいるんです。

きっと、おそらく。

両親が別れないのはボクの所為なんたと。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:13:08.72 ID:fUsa0pQY0
「ボク」は、とても幸せな女の子でした。

両親の愛情を目一杯に受けて育ちました。

自分に自信があって、そのせいで少しだけ挑発的で。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:15:28.53 ID:fUsa0pQY0
いっぱい嘘をつきました。

やったこともない水泳が得意だと、嘘をつきました。

両親に愛されている子供は、習い事を沢山して、その結果を両親に報告するのです。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:17:07.32 ID:fUsa0pQY0
世間の目に映る「ボク」は、そうやって嘘を積み重ねていく内に、段々と人気者になっていきました。

今の「ボク」は、それなりに色々な人に愛されている。そう自惚れています。

それでも、やっぱり。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:18:41.45 ID:fUsa0pQY0


そうなると。

両親は世間体の為に、そして「ボク」の為に。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:20:05.92 ID:fUsa0pQY0
ボクは、愛してほしかったんです。

ただ、普通の女の子のように、両親から愛されたかった。

最初は、それだけのつもりだったんです。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:21:38.53 ID:fUsa0pQY0
……電車の窓から、外を眺めます。

知らない景色。

お父さんの会社の最寄り駅へと向かう電車。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:23:32.11 ID:fUsa0pQY0

お父さん、お母さん。

ボクは、結局「ボク」にはなれませんでした。

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:25:33.53 ID:fUsa0pQY0
スキャンダルとか、そういうのを気にしてくれているのも知っていますが、そこら辺も大丈夫になりました。

プロデューサーさんに、相談してみたんです。

薄々、気付いていたと。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:27:19.38 ID:fUsa0pQY0
ボクはいつでも、誰からでも、沢山沢山、目一杯、愛されたいです。もっともっと、愛されたいんです。

これから、二人が離婚したとして。時間が経って。新しく家庭を作った時にでも。

両親として、二人揃ってで無くてもいいんです。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 18:34:26.47 ID:fUsa0pQY0

幸子「………………」

モバP「………………」

以下略 AAS



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