二宮飛鳥「美波さんにボクの歌が歌えるわけがない」
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6:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 08:56:25.68 ID:jKZID4Vr0
それよりも、今は胸に蓄積された感情を共有したかった。

「今日の予定は空いているかい? また二人でお互いのセカイを語り合おうかと思ってね」

「魅力的な誘いではあるが、生憎、件の女神との契約がある」

蘭子は体を斜に構えて、額に手を当てるいつものポーズ。

「魔術の構築式は既に完成されており、太陽の断末魔を待つのみ」

ばっと掌を前に突き出し、興奮気味な笑顔。

「今宵は白銀の妖精も伴って、女神と血肉の生け贄を求めん。真紅の秘薬が魔翌力を高めるわ!」

対して飛鳥は、頬から首にかけての筋肉が固くなる。

ここでも、やはり美波なのか。

飛鳥の下唇が少し歪んだ。


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