緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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76:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 14:58:26.39 ID:rHT/Celd0
そう宣言すると、智絵里はスッとその場に立ち上がる。
数歩ばかし歩いて木陰を出ると、振り返ってPを見て、
「人形の私は、ここで卒業します」
と、そう言ったのだった。
「……よし、分かった」
彼女の言葉を聞き、Pはそれを受け入れて強く頷く。
そして同様に立ち上がると、智絵里の側にへと駆け寄っていった。
「それじゃあ、ここからはどうする? クローバー探しを続けるか?」
「……いえ。今は、その……プロデューサーさんと、お散歩がしたいです」
「お散歩か、いいだろう。なら……」
Pは智絵里の左側に立つと、彼女の手を取ってギュッと握る。
ちょっとやそっとで離れてしまわない様に、互いの指を絡めてしっかりと手を繋いだ。
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