緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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72:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 14:56:55.99 ID:rHT/Celd0
「それにな……俺は智絵里の事が好きだからさ。どんな我が儘だろうと、お前の為なら叶えてやりたいんだ」


「プロデューサーさん……」


『あぁ、やっぱりか』と、智絵里は心の中でそう思った。


自分が四つ葉のクローバーを探し集めていたのは、自分の……自分以外の誰かの幸せを願っての事だった。


最近で言うのなら、Pの為を思って集めて、そしてしおりや色々な形にして渡していたのだ。


しかし、今回の我が儘―――人形にしてというのは、自分の為でも、Pの為のものでも無い。


そこに思いが込められてなければ、内容が伴わないのは必然だった。


それに智絵里は、今更ながらも気づいたのであった。





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