緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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68:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 14:55:31.39 ID:rHT/Celd0
「い、いえ……そんな事は、無いです。ただ、ちょっと……」


「ちょっと?」


「……えっと、何でも……ないです」


寝てしまいそうだった理由を言おうとするも、そう言って智絵里は口を噤む。


ずっと座っていて退屈になり、眠気に負けそうになったとは言えなかったのだ。


「それよりもさ、ようやく見つけたんだよ。探してたアレをさ」


「見つ、けた……?」


「あぁ。ほら、手を出して」


そう言うも、Pは智絵里が手を動かせないのを思い出し、彼女の右手を取ってその上に探していた物を乗せる。


「あっ……四つ葉の、クローバー……」


彼女の小さな手の平の上、そこにはPがやっとの思いで見つけ出した四つ葉のクローバーがあった。





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