緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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64:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 14:54:10.98 ID:rHT/Celd0
けれども、それを言ってしまうのは野暮だろうと。


そう思って彼女は口にはせずに、ただただ見守っているのだった。


だが、数分が経過しても探し物は見つからない。


その探し物は直ぐに見つかる時もあれば、全然見つからない場合もある。


今回は後者の方だったのか、Pは地面とにらめっこを続け、悪戦苦闘していた。


「……良い、天気」


ふと、空を見上げてみると、そこは雲一つない晴れ晴れとした世界が広がっている。


最近は夏も本番になってきて暑くなってきているが、この日はぽかぽかとした陽気の良い日だった。


辺りは喧噪も無くて、都内にいる事を忘れさせるそんな穏やかな世界。


それを確認すると、彼女はその視線を再びPにへと向ける。





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