緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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60:名無しNIPPER[saga]
2017/07/14(金) 14:53:11.46 ID:rHT/Celd0
「そうだな。そうならない事を切に願っておくか」


そんな会話をしつつ、二人は公園の奥にへと向かって歩いていく。


道中、ここまでで何人かの人々に擦れ違う事もあったが、誰もPが背負っている少女をアイドルの緒方智絵里だと気づいた者はいない。


『疲れてしまったのか、兄の背中で休んでいる妹』と、そんな風に二人を微笑ましく思って過ぎ去るだけだった。


そうした事もあって、大した騒ぎも起こさずに二人は公園の奥にある原っぱにへとやって来た。


「あの……ここで、何を……」


「……まぁ、いつも通りの事を、な」


そう説明すると、Pは原っぱの中にへと足を踏み入れた。


草花を踏まない様にと、なるべく土の部分を選んでゆっくりと歩いていく。


彼が目指すのは、原っぱの中央付近に立っている木の根元。


ちょうど日が当たらず、木陰になっている場所に辿り着くと、Pは背負っていた智絵里をそこにへと下ろした。





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