緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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4:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 06:37:18.31 ID:BU9z89DK0
ここはどこだろうか。
辺りは一面と闇に覆われていて、光は一切と見えない。
人や動物、何かしらが生きている気配も感じはしない。
何も無い、何も見えない、寂しげで真っ暗な空間。
ここはある少女の心の中、夢の世界である。
そして主たる少女はこの世界の中央、そこで一人、膝を抱えて座り込んでいた。
「……」
少女は何も語らない、話もしない。口は噤んだままで、開く事は無い。
そもそも、話す相手が周りにいないのだから、その必要が無かった。
彼女はただただ、目の前に広がる光景を見つめているだけ。
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