緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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19:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 07:20:13.98 ID:BU9z89DK0
「せっかく無理を言って借りてきたんですし、こういう物を使う機会は滅多にありませんから、好きに使ってくれてもいいんですよ?」


「必要無いからな。智絵里と接するにこんな物は」


必要無い。彼女からの問い掛けをPはきっぱりとそう告げて答えた。


「俺としては、智絵里とはありのままで接したい。こんな物なんかに頼らず、な」


「プロデューサーさん……」


「だから、本当は人形どうこうとかは反対なんだが……どうしても、なんだろ?」


「……はい、駄目です」


「……そうか。なら、今日は従う事にするさ。そもそも命令権はそっちにあるから、逆らえないし」


鼻でフッと笑った後、智絵里に向けてPは肩を竦めてそう言った。


それから鞄の口をギュッと閉め、ゆっくりとその場に立ち上がる。


「さて、それじゃあそろそろ朝食にしようか」





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