緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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14:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 06:51:00.50 ID:BU9z89DK0
「……智絵里が良いっていうなら構わないが、結構大変じゃないか?」


「そうでも無いですよ? 今日一日中、プロデューサーさんに私の全権を委ねる事ぐらい」


智絵里は右手の人差し指を唇にそっと当てると、ニッと笑ってそう言った。


「私からは基本的に何もしません。自主的に動く事もしません。文字通り、プロデューサーさんの人形になります」


人形。分かりやすいようで、分かりにくい例え。だがしかし、そうとしか表現のしようが無かった。


移動の際には、Pが動かさないと一歩たりとも動かない。


食事の時には、Pが食べさせないと食べないという。


着替える場合は、着ている服を脱がしてから着させないといけない。


その他にも色々と……日常生活の中での行動の全てを、智絵里はPに委ねると言っているのだから。


これらの命令は全て、智絵里が誕生日の日に受け取った『一日何でも命令権』の権利を使用している為、Pは逆らえない。


今日一日に限って、Pは智絵里の下僕であり、主人でもあるという……何とも言えない状態なのであった。





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