11:名無しNIPPER
2017/07/13(木) 09:59:19.34 ID:iouqzbp10
一の国
カンッキンッザシッ
魔王「ここを通せ!我はあまり気は長くないぞ?」
門番「ならぬ!貴様のような野蛮な魔物など通さぬ!」
ザシュッ!
兵士「腕が、、、腕があぁぁぁ!!!」
魔王「ここを通せぇ!!!!」
王国騎士「貴殿が魔王殿か・・・・スチャ」
魔王「何者だ貴様は!?」
王国騎士「先代の勇者だ・・・」
魔王「なんだと!?」
魔王「勇者の系列ならば、この事態がおかしいことが分からぬ訳ではあるまい!!!」
王国騎士「王は勇者を生贄にする事で貴様との和平を結ぼうとしておられるのだ」
魔王「!?ッ」
王国騎士「我が国は平和なのだ。そこに魔族と交流をしようなど王が認めても他の民が納得しない」
王国騎士「民を説得するために苦渋の決断をなされたのだ・・・」
魔王「そうであったとしても、勇者の仲間達まで手をかけるのはどうなのだ!間違っておろう!!!」
王国騎士「僧侶と剣士の事か?僧侶についてはまだ生きている。私の屋敷で治療に当たらせている」
王国騎士「剣士は、奴は頭が固い。この事を素直に受け入れられるほど柔軟な思考は持ち合わせてない」
王国騎士「したがって少し荒行ではあったが、力を無くさせてもらった」
魔王「むぅ・・・」
王国騎士「貴様は何を差し出す?勇者はこの件を受け入れ平和のために命を差し出すつもりだ」
魔王「一度だけ、勇者と話をさせて欲しい・・頼む」
王国騎士「であるならば処刑前に会わせてやろう」
王国騎士「それまでに、魔族の長として何を差し出して我が国の民を納得させるか考えておく事だな」
魔王「最善を尽くす・・・」
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