10:名無しNIPPER
2017/07/13(木) 02:21:04.16 ID:RNLOeJWu0
パリィーンッ
魔王「・・・・な・・・なんだこれは?・・・・」
側近「どうなさったのですか!?」
魔王「勇者が数日後に死刑が決まったとのニュースが・・・」
側近「そんな!?何かの間違いでは?」
魔王「私はあの王に和平願いを手紙に書いて送ったのにどうなっているんだ?・・・」
コンコンッ
側近「どうしたっ?」
手下A「失礼致します。片腕を失ったと思われる剣士殿がお一人で魔王城の外に・・・」
魔王「すぐに通せ!今すぐに!」
手下A「はっ!!!」
ギィィバタンッ
数分後
コンコン
魔王「入れ!!」
手下A「失礼致します!剣士殿をお連れいたしました!!」
剣士「よう・・・」
魔王「剣士よ!一体何があった!?」
剣士「俺にもよく分からねぇんだ・・・」
剣士「王様がいきなり死刑を宣告して・・・」
剣士「俺と僧侶は別の国に和平の手続きを進めにいった帰りだったんだが・・・」
魔王「して、僧侶はどうした!?」
剣士「俺の力が無いばかりに・・・・クソッ・・・」
剣士は耐え難いほどの苦痛の表情で地面を眺め
唇からは血が滲み出て来ているのが見えた。
魔王「私が、直接王と話をして参る」
側近「なりません!!!そんな野蛮な王など!!魔王様を行かせる訳には!」
魔王「私が行かずに誰が行くのだ!私一人で交渉して参る!!テレポートッ!!!」
ヒュンッ
側近「あぁ・・・大変だ・・・しかし・・・追いかけるのも・・・くっ・・」
剣士「俺達は、ただ祈ろうじゃないか・・・僧侶の分まで祈ってやってくれ・・」
側近「分かりました・・・幸い魔王様お強いですから!!祈らずとも必ずや成功してくれます!」
剣士「頼もしい魔王だハハハ・・・」
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