29:名無しNIPPER[saga]
2017/07/17(月) 18:35:12.71 ID:6aS5L05Wo
俯けに倒れる俺の視界に映る桜色のパジャマパンツ。
俺はゆっくりと視線をあげていく。
そうして見えるイヴはしゃがんだまま、俺を見下ろして屈託のない笑みを浮かべている。
「……いんがおーほー?」
左の掌を自らの頬に添えてながらそうのたまうサンタクロース。
「……納得いかない」
因果応報。
いや、おかしいだろ。
百歩譲って過失の割合は五分五分じゃないだろうか。
「つんつん、つんつーん」
おいコラ、人をつついて遊ぶな。
抗議の言葉をあげようと、イヴへとジトっとした視線を意図して向ける。
「ふふふーん♪」
出そうとした言葉を喉元で無意識に飲み込んだ。
なんといえば、よいのだろうか。
なまじ邪気のない、純粋な笑みを向けてくるものだから。
どうしてか、毒を吐く気が失せた。
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