乙倉悠貴「追い風が恋を連れてくる」
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95:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:39:35.98 ID:otTlPJINo

ピストル音。

1歩目がぐっと地面をつかんで、すっと次の足が出ていきます。
背が高い私は、細かく足を刻めないので、他の人より素早くスタートできません。

でも、私は私でいいんだって、みんなから教えてもらいました。
ぐい、ぐいと加速して、1歩が少しづつ大きくなっていきます。
背が高い私だけの歩幅で、ただまっすぐ、まっすぐ。


色とりどりのユニフォームが1つ、1つ、目の前から消えて。
遠くのスタンドから聞こえる歓声も、私の周りの風景も消えて。


追い風がびゅんびゅんと背中を押していきます。

早くプロデューサーさんのところまで走っていきたい。
もっと、もっと、あなたに近づきたいんですっ。
想っているだけじゃ届かないから。


もう、ゴールとその先のプロデューサーさんしか見えません――


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