6:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 22:28:46.38 ID:mur6i4dzO
京太郎「で、なんだっけ?」
優希「こいつ……聞いてたくせに……」
京太郎「ほっぺが圧迫されると、脳が圧迫されるからな。忘れちまった」
優希「あ、京太郎馬鹿だもんなー」
京太郎「そっくりそのまま返すぜ、平和をへいわって呼んでた奴」
優希「ふん、三元牌のドラの順番覚えてないくせに」
京太郎「っ……ふ、フリテンで上がれなくて涙目になってた癖に!」
優希「そんな京太郎は、そもそも聴牌できないくせに」
京太郎「ぐっ、さ、咲に東一で飛ばされたことがある癖に!!」
優希「そもそも咲ちゃんに本気も出してもらえないくせにー」
ぐはっ………、こいつ、何時からこんなに返しが鋭くなった?
土手っ腹に、綺麗にストレートを決められて、息が詰まったように苦しい。
二年生になって―――いや、あの決勝戦団体から、ちょっと優希は変わった。
泣かなくなった。
弱音を吐かなくなった
強くなった。
いや、本質は変わってない、優希はきっと変わってない。
けど、思い出しても長かったあの夏が、小さな少女の包む何かを変えてしまったことには疑う余地がない。
京太郎「こ……降参だ。で、続きは?」
優希「話はこれで終わりだ」
京太郎「おい!!」
だから、続きは部室で。
そう言って、優希は俺の影をわざと踏んでから、駆け出して行った。
京太郎 基礎雀力
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