【咲安価】 京太郎「あの暑い夏をもう一度」
1- 20
5:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 22:23:40.26 ID:mur6i4dzO

どれくらいの間だろうか、あの部屋には行ってない。
俺だけじゃない、きっと咲も和も、優希も、染谷先輩だってそうだ。
あれから牌に触ってない。と言ったって、元々、俺は「触ってた」だけだったけど。

優希との帰り道、何度かこちらを覗き込むように見ていたことに気が付いた。
チラチラと、何か言いたげな目。早く、お前だって何かいう事あるだろ。
このままじゃだめだと思ってるんだろ―――――――


「…なぁ、京太郎」
「…」
「京太郎!」
「な、なんだよ」


気が付いたら、横にあった顔が俺の正面に滑り込んだ。
斜めによけようする俺の思考の半歩前で、両手でガッチリ頬を固定された。
ひやりとした両手が、彼女の真剣さを訴えかけている気がする。


「私、明日から部室に行く」
「ふぇ?」
「今言ったとおりだ、私は部室に行くじぇ!!!」

喋ろうとしたが、口が圧迫されて上手く話せない。
女の子にほっぺを触られるという嬉しいはずのシチュエーションから早く脱したかった。

「ほ、ほりあえずほのてをはなせ…」
「あ、ごめんごめん―――――」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
13Res/6.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice