【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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62: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/18(火) 19:53:15.00 ID:y1IM1Nwt0
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「私はプロデューサーというお仕事に、多少の敬意を抱いています」

 おずおずと語り始めた紬の言葉に、男が面食らったような顔になった。
 それから彼は、照れ隠しのように首を手を当てる。

「それはその……嬉しい初耳だね」

「勘違いしないでください。あなた個人の話ではなく、あくまでお仕事に対してです」

 とはいえ男の言葉をバッサリ切り捨て、紬は話を続けていく。

「極端なことを言いますと、アイドルというのは自社の商品……ですよね?」

「そこまでドライなつもりは無いけど、まぁ、そういう見方もできはするよ」

「それでは、商品を買うお客様はテレビ局の方だとか、レコード会社の方だとか……
 挙げればキリはありませんが、最終的にはファンであるかと」

 言って、紬が男を見た。

 彼を上目遣いで見上げる姿は、まるで答え合わせを求める生徒のソレだ。
 "先生役"である男もわざとらしく腕を組み、「そうだな。結局はソコに落ち着くんだ」と同意する。

 それから彼は、何かに気づいたようにほくそ笑むと。

「要するにあれかい? 君が商品、ファンがお客なら、さながら俺は店員だと」

「……その店員が、店の物に手をつけるような人では困りますけど」


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