【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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21: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/11(火) 07:56:01.97 ID:c9zvFtoJ0

「……白石紬? プロデューサーが尋ねております」

 すぅっと鼻に抜けるミントの香りを楽しみながら、貴音がさりげなく言葉を添えた。

 紬の視線が僅かに揺らぐ。

 自らの態度に非があったと、感じるからこその少女が示す頑ななのだ。

 十七歳、半端な年頃。

 大人になりかけているからこそ果たそうとする"責任"と、
 まだ子供でいたい心が求める"無責任"。

 それは定めか偶然か悪戯か? 運命的な出会いを果たしたアイドルと言う仕事に対し、
 紬は年不相応なほどに大きな責任感を負っていた。

 そんな大切な仕事のパートナーと呼べる男に向けて、
 紬が生真面目すぎるほどに生真面目に、

 時には思い込んだらデコでも、否、テコでも動かぬ姿勢を見せてしまうのは、

 彼女生来の頑固さと、商家の娘として育てられたことによる、
 "仕事"に対しての実直さの表れだったと言えるだろう。


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