11: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/07/10(月) 12:10:31.47 ID:Xxtt7z4V0
横並びにベッドに腰掛けると、やはりというかお互いに会話の切り出し方を模索しているためしばらく沈黙が続いた。この慣れない空気が私の身体を硬くする。やけに喉が乾く。なんとか声帯を潤わせようと喉を鳴らすが、その音が部屋中に響くほど、この空間は静寂に包まれていた。
ダメだ。こわい。私は彼女に、ヴィーネに嫌われることを恐れていた。ラフィエルの言っていたことがもし間違っていたら?本当はただ単に、ダメな私に愛想を尽かしてしまっただけではないだろうか。いつも彼女に甘えてばかりの私の態度に、とうとう嫌気が差してしまったのかもしれない。こわい。知りたくない。
ヴィーネに、嫌われたくない。
「ガヴ……泣いてるの……?」
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